入校しなければよかった・・・

2017年03月31日
男性普通自動車免許
シニャック

やっと勝英自動車学校を卒業することができた。思い返せば、ここでの生活は散々だった。勝英自動車学校は、例えるなら刑務所のような場所だ。この自動車学校への入校を予定している方は、ぜひこのレビューを見て考えなおしてほしい。多くの教習生が苦しい日々を送っている。
勝英自動車学校には、数々の問題がある。第一に、立地場所が悪すぎる。教習所の周辺にはコンビニすらない。そのため、遠出しなければ買い物すらできなかった。むしろ付近には田畑以外、およそ何も見当たらず、不便きわまりない。それにもかかわらず、市街地へ行く唯一の手段であるシャトルバスは、運行時間と定員に制限がある。よって、気軽なショッピングは実現不能だ。この自動車学校に入校すれば、禁欲的な生活を強いられることは間違いないであろう。
そして、勝英自動車学校は立地場所だけでなく、設備自体にも問題がある。照明は薄暗く、お化け屋敷のようで、夜間、勉強をすれば慢性的な目疲れに悩まされる。花こう岩でできた椅子や机は硬く、四六時中座っていると痔になりそうだった。基本的に自動車の整備はなされていたようだったが、無線教習用の自動車は随分とガタがきているらしく、はたから見ると廃車と見紛うほどだった。さらに、建物まで古いので、引き戸の立て付けが悪く、開閉するたびにストレスが溜まったし、トイレはすべて和式で、不衛生で、潔癖症の自分には堪え難いものがあった。かつ、Wi-Fi環境が整っていないことも個人的に不満だった。
また、職員の振る舞いもすこぶる不評であった。多くの職員は無愛想でキツイ性格をしており、受付ですら笑顔や挨拶を交わさないほどだった。とくに教官の態度は酷い。理不尽で横暴な人物が多く、教習中はまさに地獄のようだ。どれほど上達しようとも口汚く、時には挑発的にダメ出しをし、気にくわない教習生には延泊をあたえるのが、ここでの指導方針らしい。そのくせ配車は自分で選択できないので、強制的にいやな教官とマッチングされることがほとんどだった。普通の教習所なら、苦手な指導員がいるのであれば、受付が対応してくれるらしいが、ここではどのような措置を取られるのかわかったものではない。
ところで、勝英自動車学校では教習生の9割が延泊しているという話を聞いた。この数字が事実かどうかは定かではないが、確かに延泊している教習生が大多数いる。原因はさまざまであろうが、教習の採点基準の厳しさが理由のひとつだと思われる。実技の評価はきわめてシビアで、かつ教官の気分にも左右されるため、補講を受けるケースがほとんどだと言われている。また、ここの教官から聞いた話なのだが、勝英自動車学校における修了検定の合格率はたったの4割らしい(AT車を含むかはわからない)。そして、実技だけでなく効果測定の合格率もかなり低いようで、半端な勉強ではまず受からない。これらの理由から勝英自動車学校では、いつまでも卒業できず、延泊料金を払い続けている教習生が山ほどいるようだ。つまり、早急に免許を取得したいのであれば、よその自動車学校を渡った方がよいということだ。
さらに、この教習所のおかしいところは治安の悪さだ。なぜか教習生のほとんどが不良で、いたるところで悪ガキが跋扈していた。そのため、ロビーは学級崩壊よろしく非常に騒がしかった。真面目で気の弱い方は、ここの雰囲気に馴染むことはできないかもしれない。
そして忘れられないのが旧館にあるレストランだ。提供される料理のほとんどが冷凍食品やレトルト食品で、味が最悪なのはもちろん、栄養も偏っているため、体調を崩してしまう教習生もいた。加えて、調理場のおばさんはなんとも高圧的で、食事を終えた教習生を半ば強引に食堂から追い払おうとする。食後はゆっくりするいとまもない。まったく、レストランとは名ばかりの珍奇な場所だった。これなら外食をとった方がマシだと思われる。
サンライズ(寄宿舎)での生活も堪え難いものがあった。第一に、施設の老朽化が深刻だ。廊下や階段の壁紙は剥がれ落ち、トイレの便座には亀裂が走っていた。宿泊した部屋の壁には、直径10センチの穴が3つデカデカと空いており、初日は呆気にとられたものだ。それに、エアコンまで壊れているようで、空調がうまく効かなかった。やはり照明は薄暗く、不気味で、幽霊の出没が噂されていた。掃除もあまり行きとどいてないようで、窓という窓に蜘蛛の巣が張り付いていたし、大浴場は濃緑色をしたカビだか苔だかわからないものがタイルにこびり付いていた。このように、宿泊施設は廃墟同然だ。なぜ修復工事がなされないのか不思議でたまらない。それにサービスがすこぶる悪く、せまいロビーには自動販売機と電子レンジ、薄汚れたソファーがあるばかりで、ほかには何もなかった。宿泊中、一度も布団を替えてもらえなかったことはいまだに信じ難い。もちろん、周辺には何もなく、買い物すらできない。だいたい、相部屋の広さと宿泊者の比率がおかしい。たった十帖ばかりの小部屋に男5人が押し込められることは異常だと思う。息苦しく、耳障りで、神経質にならざるを得ない環境だった。ここで送った十数日は、ある意味では忘れられないであろう。
結論として、勝英自動車学校にはよいところなどないに等しい。強いて美点を挙げるなら、交通量や歩行者の少なさから、安心して路上教習が受けられることくらいだ(その分、周囲には何もなく不便なのだが)。それはともかく、ここでの日々は、懊悩と呻吟の繰り返しだった。もはや、わが人生においてここまでひどい体験は、今後ともないだろうと断言できる。もう少し慎重に教習所を選べばよかったと、いまだに後悔する。万一、勝英自動車学校への入校を考えている方がいれば、再度の検討を推奨する。

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勝英自動車学校のクチコミ